5時50分起床。
朝食は6時からだったので、6時5分にキッチンへ行く。
一度に食べられる人数は6人。それぞれ来た順番に席に着き、バゲットとマフィンを食べる。
ここのアルベルゲは一泊たったの5ユーロと格安。キッチン使用と朝食に対しては
寄付を募っているが、管理人のおっちゃんの人柄の良さとホスピタリティを考えたら
もっと高くても全然文句ないレベル。この宿に泊まることが出来て良かった、グラシアス。
6時50分に出発。毎日のことながら、まだ日は登っておらず夜のように暗い。
だが今日も晴れそうだ。今日の行程はここ4日間で一番短いので、アップダウンはあるけど
そこまでつらくはならないだろう。
そう思いながらのスタートだったが、いざふたを開けてみればそんな楽観的な思いは
完全に間違えだったと判明するわけで。
登りが多いのは特に問題ない。平坦な道より疲れはするものの、一歩一歩ゆっくりでもいいから
進めばいいだけだし、いつかは登りも終わって良い景色が見えるのがわかってるからね。
しかし問題は、下りだ。特に地面が石やコンクリの時だ。
一歩一歩がとにかく左膝に負荷を与え、かなり痛む。
左膝をかばおうとすると、今度は別のところが痛み出してくる。
今日は初めて右足の裏が痛み出した。これはまずい。
今までは左膝と左足首の痛みだけだったのが、とうとう右足にも来てしまった。
かと言って、立ち止まっているわけにはいかない。ちょこちょこ筋肉をほぐしながら、
何とか痛みに耐えつつ前へ前へと進む。
季節に恵まれれば一面に咲き誇るひまわりを見ることが出来たんだろうな
山を登り切ったところにあった出張販売所。イコール、巡礼のオアシス。
13km程歩いたところで、ようやく今日一番つらいアップダウンが終わり、
小さな町へと到着した。
車で移動販売中のバゲット屋さんで一つ大きなバケットを買う。
本当は止まってイチゴジャムをつけて食べたいところだが、そのままでも十分美味しいし
一度止まると次歩き出す時が辛いので歩きながら食べてしまう。
だがいくら止まりたくないとはいえ、たまには座って休まないと足が持たない。
肩は初日に比べたらだいぶ重さになれたのか、はたまは重さを受け入れたのか、特にそれに
悩まされることはなくなった気がする。いや、もちろん重いは重いんだけどね。
問題は、足だ。
今までそこまで感じたことのなかった疲労を、今回の休憩で初めて感じた。
ベンチに座ったが最後、できれば2時間ぐらい動きたくないと感じてしまった。
痛みはもちろんのこと、体が気づかないうちにとても疲労していたらしい。
4日間、毎日朝から20キロ以上歩き続けるというのはやはり体にだいぶ負担をかけるんだな。
いつかは慣れると思うけど、そのいつかは一体いつ来るのだろうか。
ベンチから立ち上がり、残る5キロちょっとを一気に歩く。
やはり今日の行程は短かったらしく、また痛い痛いと言いつつも下り坂はペースが
上がっていたらしく、お昼の12時にはアルベルゲに着いてしまった。
丁度オープンの時間だったため、昨日と同じくかなり早い段階で入ることができ、
シャワーや洗濯の混雑に巻き込まれなくて済んだ。
しかしそれも恐らく今日までだろう。
今日はパンプローナからここまで来る人が多いと予想される。
つまり、明日はかなり多くの人がこの街をスタートし、次の大きな街まで歩くはず。
となると、歩くペースの遅い僕らは明日は後ろの方を歩くことになり、
次の目的地の安いアルベルゲには泊まれない可能性が高い。
だからと言って早く歩いて自滅したら元も子もないので、そこはしょうがないのだが・・・
一体どうなることやら。
シャワーと洗濯を済ませたら、いつものように食料調達へ。
この街には久しぶりのまともなスーパーがあり、食材も豊富にある。
スーパーに行くだけでこんなにテンションが上がるのも珍しいが、それだけスペインの
田舎町にはまともな店がない場合が多いということなのだ。日本だったらスーパーぐらいは
どこにでもありそうなものだけどね。
色々と買いあさりたい衝動を抑え、本日の夕飯の食材と明日の朝飯をゲット。
今日はバルセロナ以来の豚肉だ!なんとこの日の豚肉のお値段、キロ600円ぐらい。安っ。
明日は日曜日なので、スーパーやその他色々な店がやっていない恐れがある。
食料調達に不安が残るが、まぁなんとかなると信じよう。
~本日の行程~
日時:2015年9月5日
区間:Cizur Menor – Puente la Reina
距離:約20.4km
時間:約5時間 (6:50 – 12:00)
天候:晴れ & 曇り
気温:15~20度ぐらい