5:45起床。まだ暗い部屋の中いつものようにシーツと毛布をたたみ、ズボンをはきかえる。
朝ごはんを食べ、40人ぐらいの部屋に男女1つずつしかないトイレの争奪戦を済ませ、
7:03出発。今日は雨予報だったが、まだ降ってはいないようだ。
矢印を見落とさないように暗い街の中を歩く。
前後にたくさんの人が歩いているみたいなので、恐らく道には迷わないだろう。
30分ほど歩いたところでブルゴスの街を脱出し、またもとの田舎道へと戻る。
ようやく見慣れた景色になった。大都市の中を歩くのはたまにだからね。
スーパーで大量に買った食料が肩と腕を痛めつける。
買えるときに買えが旅の原則だし、この巡礼においても小さな町だと
スーパーなんて基本ないので、見つけたら必要な分は買えるだけ買うのだが、
やはりそうするとどうしても重くて歩きにくくなる。
元々の荷物が少なければそんなこともないんだけど。
パッキングをやり直して荷物の出し入れはしやすくなったものの、総量が減ったわけでは
ないので新たにものを入れるスペースはない。
バッグ小さすぎたかな。25リットルのバックパック1つ、
巡礼にはピッタリサイズなんだけどね。
10km程のところにあった街で少し休憩する。
朝ごはんは一応食べて出ているのに、それでもお腹がすぐに空くので再度持っていた
パンをいくつか食べる。今日は食糧豊富だからね。
その他たくさんの巡礼者もここのカフェで休憩しているみたいだ。
この数の人たちと同じ行程となると、目的地でのアルベルゲが心配だ。
皆が僕らと同じように楽に歩く組ならば、アルベルゲはすぐに埋まってしまうだろう。
2km程先にもう一つ小さな町があったが、先ほど十分に休んだので素通りする。
その後の道は両端を畑だか荒野だかに挟まれた、ただただひたすら続く砂利道だった。
平坦かと思いきや若干起伏があり、先の方を見ても街が全く見えない。
当然腰を下ろして休めるようなところもないので、頑張って歩き続ける。
途中雨がぱらついたりやんだりを繰り返す。この雨が降り続けるようだったら、
皆今日は短めの行程になるだろうな。
2h弱歩き続け、ようやく街が見えてきた。ブルゴスに比べたら大分小さそうだ。
町に入ってすぐあったアルベルゲには既にフルの文字が。まだ12時前なのに。
僕らの目指していたアルベルゲには11:36に到着。既に10人程並んでいる。
12時オープンで、13時前にはフルになってしまった。
ベッドを確保した後夕飯のパスタの材料を買いに行くと、この町もう一つの
アルベルゲも既にフル。危なかった。。。
もらったアルベルゲ表によれば、ブルゴスにある3つ(実際にはそれ以上あると思うけど、
安いアルベルゲの数は3つっぽい)のアルベルゲに宿泊できる人数は200人ほど。
僕らが泊まっていたところは150人程が定員なのに、普通に全部埋まった。
と言うことは、他の2つも恐らく埋まっている。
そうしてブルゴスに泊まった200人ほどの人数が次に目指す町は、ブルゴスから20km程
の距離にあるこの町か、もしくは更に6km程先にある町かだろう。
だがこの町に3つあるアルベルゲの総定員は60人程。
予想通りかなり早い段階で全て埋まってしまった。
可愛そうなのは、その次の町には安アルベルゲが1つしかなさそうで、
更に定員は10人ちょっとだということ。つまりこの町でアルベルゲに泊まれないからもう少し
頑張ろうと歩いた先でも泊まれない可能性が高いのだ。
ピークシーズンの巡礼、恐るべし。
それでも宿の確保のためにはや歩きとか早起きとか無理したくないので、僕らは今後も
うまいこと行程を調節し、戦略を練って歩くことにしよう。
ピークシーズンに巡礼を行うということ、それはつまり宿を確保するための競争があると
いうことであり、また宿についてもシャワーやトイレ、
キッチンの争奪戦があるということなのだ。
歩くだけが大変なのではない。そう、仕事だけが大変なのではない会社員生活のように、
実は様々なところで面倒なことが存在するのだ。
ま、それでも巡礼はものすごく楽しいんだけどね!
でも足臭い人はもっと自分で気づいてほしいよ!臭いよお前!そこの欧米人!
~本日の行程~
日時:2015年9月15日
区間:Burgos – Hornillos del Camino
距離:約20km
時間:約4時間半 (7:03 – 11:30)
天候:曇り & 雨
気温:10~15度ぐらい
アルベルゲ:Albergue Municipal (5ユーロ)