6時に起き、7時に出発。
今日は曇りのようだ。朝日は見れなさそうかな。
朝日が見れるか見れないかというのは、その日を決める大事な要素である気がする。
綺麗な朝日が見えたときは、それだけで最高のスタートをきれた気がするものだ。
そういった意味では、今日は少し残念なスタートだった。
少し歩くとすぐ小さな町に到着する。だが宿以外何もなさそうだ。
朝のまだ日が昇っていない時間なこともあり、廃墟のような雰囲気だ。
素通りしてしばらく歩くと、また同じような町に着く。
こちらも同じく特に僕らが寄るようなところはなく、少し肩を休めるのみ。
丁度8時半ぐらいなんだからパン屋の一つぐらいあってほしいものなのだが。
大通りの脇に作られた道を歩くのは、あまり楽しくない。
車の通りすぎる音がびゅんびゅんするし、車道と逆側も大した景色がないからね。
だがそんな中でもたまに変なものは見つけたりする。
今日は顔のついたひまわりを見つけることが出来た。
一体誰がやったのだろうか、とは言わずにひまわりが自然に笑ったのだと思うことにしよう。
少し大きめの街に小さいがスーパーがあったので、ここで夕食の時に飲むための
缶ジュースと自炊用の玉ねぎを購入する。
本当は夕飯に使うであろう食材は全て買ってしまいたいのだが(安いし)
まだ10km以上歩くので我慢。
理想を言えば荷物を半分にし、そこに出来た半分のスペースを自炊用の
食材用に使いたい。だがそれもなかなか難しそうだ。
巡礼のためだけに来るのなら、スーパーのレジ袋だけで出来る。リュックすらいらない。
だけどこれは世界一周の一部でもあるので、巡礼に必要ないものまで持ち歩かないと
いけないのが難点だ(嫁は半分ぐらい最終目的地に送っちゃってるけど)。
極限まで減らしているつもりだけど・・・やっぱ冬用の服は捨てられないんだよな。
多分巡礼は、減らしていく旅なのだと思う。
色んなものを減らして最後に残ったものが自分自身とある本に書いてあったが、
まさにその通りだろう。
少し歩いては町、また歩いては町。今日の行程はこんな感じだった。
だが町と町の間の道が普通の砂利道で、周りの景色もそこまで印象に
残るものはなかったため、精神的にも肉体的にも昨日より疲れてしまった。
距離は短いはずなんだけどね。どうも足も痛む。
しいて言えば、もしこの行程を7月に行っていたなら素晴らしいものになっていただろう。
ひまわり畑がたくさんあったのに、どのひまわりも皆申し訳なさそうに下を向いていたからな。
一度一面に咲くひまわり畑をこの目で見てみたい。きっと素敵な景色なんだろうな。
今度は夏の早い時期に、自転車で巡礼することにしようか。
12:53にアルベルゲ到着。
まだ空きがあるくせに夫婦そろって2段ベッドの上に案内される。
上下で使わせてくれればいいものを、恐らく高齢者用に下のベッドを
空けているのだと思われる(と前に会った日本人の方が言っていた)
いやいや、高齢者で二段ベッドキツイならそもそもドミトリー主体の
公営アルベルゲなんて泊まるなよって思うのだが。金も余裕あるんだから
民営のアルベルゲとかホテル泊まろうよ。
以前2段ベッドの上に登れないという超デブな巡礼者が
2段ベッドの下に泊まっている人(宿に一番最初についてそのポジション獲得したのに)
に代わってもらってたのを見たことあるけど、ほんとそういう輩は
巡礼なんてするなよと思ってしまう。
若者に厳しく高齢者に甘いというのは、果たして良いのか悪いのか。時と場合によりけりだけど、
巡礼と言うなかなかハードなことをやる以上、自己責任でやれる範囲でやれよと思ってしまうのは
おれが慈愛あるクリスチャンじゃないからだろうか。はたまた単に心が狭いだけか。
さすがは5ユーロの宿。
公営アルベルゲは安い代わりに、総じて質が低すぎる。
営業努力が必要ない職業だからね。日本にも似たような人たちいっぱいいるけど。
いつかはリッチな巡礼をしてみたいものだ。それが今出来ない自分が悔しいぞ。
~本日の行程~
日時:2015年9月12日
区間:Redecilla del Camino – Villafrancia Montes de Oca
距離:約23.3km
時間:約6時間 (7:00 – 12:53)
天候:晴れ & 曇り
気温:13~27度ぐらい
アルベルゲ:Albergue Municipal (5ユーロ)