お腹の痛みで1度5時半に起きる。
隣のベッドの住人のイビキがすごい。
まだ寝てる人が多いが、既に起きて準備を始めている人もいる。
5時58分に部屋の電気が全て一斉点灯し、強制起床。途端に周りが慌ただしくなる。
僕らも準備をし、6時50分にはアルベルゲを出る。
今日は朝から雨のようだ。ポンチョをかぶり、ヘッドライトを装備し歩き始める。
足元が全く見えないわけではないが、土の上を歩くので泥沼に足を踏み入れる可能性があるのだ。
まだ暗いというのにもうたくさんの人が歩き始めている。
まぁ7時に出る人は多いみたいだし、それもそうか。
少し歩くとあたりも明るくなり始め、それと同時に雨がやんだ。ありがたい。
途中にあった小さなスーパーでミルクパンを朝食・昼食用に買う。
それから別の場所で丁度オープンしたばかりのパン屋でバケットを買って食べる。
外はカリカリ、中はふわふわでとても美味しい。
今日の道は山道(砂利道。どう表現したものか)と街中の道を交互に歩きながらのスタートだった。
少し歩くと山道、また少し歩くと小さな街(住宅街?)が現れるといった感じだ。
これはこれで面白い。
だがそれも最初の方だけで、途中からはしばらくまた山道(雰囲気は写真で掴んでもらえれば)
となってしまった。
昨日よりは起伏が少ないものの、疲れと足の痛みが残る今日の方が辛く感じる。
肩は相変わらずの痛みだが、それ以上に膝とアキレス腱の痛みが激しい。
以前モロッコで、カミーノを終えて疲労骨折したという女性に会ったが、
十分あり得る話だと痛感する。
続けるにつれ身体も順応するとは思うが、それまでがとにかくキツイのかな。
嫁は今日は早々に口が減り、ただ黙々と歩くだけとなっていた。察するに相当キツイのだろう。
それでもやはりカミーノを歩くというだけで自分は楽しいので、
痛みや疲れはあるものの、まだまだ余裕がある。
途中元気そうに歌いながら歩く姿は、辛くて死にそうに歩いている嫁にはウザいに違いない。
20キロほど歩いたところで、少し大きめの街に到着した。
この時既に12時45分。
予定ではあと5キロほど先の街まで行く予定だが、すでにこの時点で嫁はかなりキツそう。
周りの人たちも、今日はここまでで終わりにする人が多そうだ。
個人的にはどちらでも大丈夫だったので嫁に判断を任せたところ、
死にそうになりながらも次の街まで歩くとのこと。
お昼休憩を30分ほど取り、残り5キロを歩き始める。
この5キロがただただ平坦な道だったら、どんなに楽だったことか。
20キロを歩いた足には、登りや下り坂がものすごく応える。
特に下り坂は足にかかる負担が大きいため、痛みも強く感じてしまう。
途中欧米人が食べていたものを同じく食べてみる。嫁曰く、キイチゴっぽいとか。
永遠のように感じた5キロだったが、なんとか2時間弱で歩き、本日の目的地へと到着。
この時既に15時。予定していたアルベルゲに泊まれるか不安があったが、
行ってみたら意外とまだ空きがあって平気だった。
やはり一個前の街まででやめる人が多かったのだろう。
シャワーと洗濯を済ませたら、まずは食糧探し。宿にキッチンがあったので、
出来れば節約のため自炊して食べたい。
だがこの街に一つだけある食料店はかなり小さく、品数も少ない。
その中で作れるものは、安定のトマトパスタ!(結局トマティーナ後もトマト食べてるな)
パスタとトマトソースとベーコンをレジへ持って行ったら、おっちゃんが
「パスタ作るんだろ?ならこれを持ってけ!」なんて言いながらオリーブオイルとか
カルダモンとかのスパイスを適当にカップに入れて渡してくれた。
調味料が少ないだけに、このサービスはありがたい。
ありがたく使わせていただいて作ったパスタは、なかなか美味しかった。
今日のペースは昨日よりもだいぶ遅く、距離は若干短かったはずなのに時間がかかってしまった。
宿に空きがあったからよかったものの、これで空きがなかったらどうすれば良いのだろう。
ピークシーズンにカミーノを歩くということは、常に宿の心配をする必要があるということ
でもあり、そこだけが少し不安だ。
だからと言って無理にペースを上げては自滅しかねないので、
そこらへんはうまいことやってく必要があるのだが。
このへんの折り合いがなかなか難しいね。
とりあえず今はまだ始まったばかりなので、無理せず自分達のペースで
のんびりと進もうと思う。
千里の道も一歩から。少しずつ、少しずつ。
~本日の行程~
日時:2015年9月3日
区間:Roncesvalles – Larrasoaña
距離:約25km
時間:約8時間 (6:50 – 15:00)
天候:雨 & 曇り
気温:10~20度ぐらい
元気で楽しんで旅してますね。毎日ブログ読んでいるよ。若い二人が羨ましいよ。あまり無理しないでね。応援しているからね。じゃあまたね
この巡礼をやる人には高齢者の方が多いから、2人も少しトレーニングしてからならきっと出来るよ!楽しいのでお勧め(四国お遍路も楽しそうだけどね)
体調管理に気を付けて頑張るよーありがとう!