日帰りギリシャ・メイス島。青の洞窟は見れなかったけど

朝8時に起き、ビュッフェ形式の朝食を食べる。

不足しがちな野菜やフルーツも好きなだけ食べられるビュッフェがついて一泊1500円程、

東南アジアと比べたら高いけど、ヨーロッパと比べたらこの値段でこれはとてもありがたい。

今日の目的地はフェリーで30分ほどの距離にあるメイス島という島だ。

ここカシュから目で見える距離にあるにも関わらず、この島はギリシャ領。

フェリーチケットの手配は宿のスタッフがやってくれると言うので、パスポートだけ預けて

出港時間である10時に間に合うように9時ちょっと過ぎに宿を出る。

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宿から5分ほどのところにあるフェリー会社のオフィスに着くと、何故か港に向かって走れと

言われ走らされる。えっ、まだ9時過ぎで10時までは時間あるじゃん!?

なんて思いながらダッシュしてフェリーへたどり着くと、他の客は既に皆乗船している。

今何時かとフェリー会社のおっちゃんに聞くと、もう10時だという。

ん?ん??10時??

確かに宿を出る時iPhoneで確認した時間は9時だった。

だが自分たちの腕時計を見てみると、確かに時計は10時を示している。

iPhoneは自動的に時計を合わせてくれる設定になっているので間違うとは考えづらい。

かと言って腕時計の方もいきなり1時間もずれるはずもなく・・・

と考えたところで、ある事実に気づく。

そう、今日は10月最後の日曜日。

つまり、サマータイムが終わり1時間時間が早まる日なのだ。

って、あれ??ならiPhoneが正しいはずで、今は9時のはずなんだけど???

後々調べてみると、今年トルコはサマータイムが少し延長されるらしく、

まだサマータイムは終わっていなかったのだ。

だからこの時に限って言えば、現地人の時計と自分たちの腕時計が正しく、サマータイムの

終わりに合わせて自動修正されたiPhoneの時間が間違っていたことになる。ややこしいわ!!

ってことは、8時に起きたと思ってたけど起きたの実際は9時だったんだね。

これが飛行機とかバス移動の時じゃなくて良かった・・・

てか結局走ってフェリー乗ったのに30分ぐらい出港遅れてんだけど!!

みんなでテレビ眺めてて、何見てんだろ?って思ったら、どうやらこの近くの海で

トルコ人女性のフリーダイバー(酸素ボンベ無しでどこまで深く潜れるか挑戦する人)が

記録挑戦中だったらしく、その生中継を見ていたらしい。

結局成功したのかはよくわかんなかったけど。

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30分ほどでメイス島到着!

船を降りるとすぐにイミグレのオフィスがあり、日帰りの場合はそこにパスポートを

預けての入島となる。帰りのフェリーの時間は16時。

ギリシャとトルコでは1時間時差があり、更にサマータイムの終わりのせいで

時間が訳わかんなくなったのでその場で時計を係りの人の時間に合わせ(サマータイムの

終わっていないトルコ時間と同じだった)、いざメイス島散策!

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のはずだったのだが、入島後いきなり雨が降り出してしまったため、雨具を持ってきて

なかった僕らは海沿いのカフェで雨宿り。同じフェリーに乗っていた人たちもほとんどが

雨宿りでどこかのカフェに入っていたようだ。全く、ついてない。

2ユーロ(ギリシャは通貨がユーロ)のギリシャコーヒーなるものを飲んでみたが、

中東のコーヒーと同じようなスタイルで、ひたすら粉っぽかった。

どうやって入れてるかはよくわかんないけど、小さな鍋にコーヒー豆を

かなり細かく(ほぼ粉)挽いたものと水を入れて一緒に煮詰めて、それを特にフィルターで

こすことなく飲むんだよね。だからすごく粉っぽいし、飲み終わったら底に粉がびっしり

と詰まってるんだよ。別に不味いわけじゃないんだけど、なんか飲みづらい。

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1時間ほど時間を潰したところで雨も止んできたので、いざ行動開始!

まずはこの小さな町を歩いてみる。

カラフルな家が立ち並び、なかなか可愛い。

ビーチはないが、海は透き通っていて波も特にないので泳ぐことも出来る。

驚いたことに、ウミガメが岸のそばを泳いでいた。

ダイビング、水族館以外でウミガメを見たのは初めてだ。

普通にそこらへん泳いでるとか、メイス島すげぇ。

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小高い丘の上に何やら城壁みたいなものが見えたので、そっちの方に登ってみることに。

高いところがあったらまず行きたくなるもんね。景色ヤバいに違いない!って。

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雨でぬれて滑りやすくなった階段を気を付けながら登った先に見えた景色は。

やっぱりすごい!美しい海に、カラフルな家々。なんて絵になる光景なんだ!

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晴れてたらもっときれいだったんだろうな。

だけどここに来れただけで満足だ!そう思える景色だった。

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さて、この景色が見れただけで大分満足してしまったが、この島に来た一番の目的は

ここからの景色を見ることではない。

小さなボートで行くことが出来る、青の洞窟に行くことだ。

午前中は雨だったが、天気予報によると一時的に晴れ間が見えることがあるというので、

これまで歩きながらその時をじっと待っていた。

その甲斐あって少し太陽が姿を見せてくれたので、洞窟に行ってくれるボートを探すことに。

だが探せど探せど、全く行ってくれそうなボートが見当たらない。

午前中行った人いたっぽいのだが、そこら辺に今から行こうという人は皆無。

近くの現地人に聞いてみると、今日は水位が高いから洞窟の中に入るのは無理だとのこと。

確かに水位が高いと入れないというのは聞いていたが、まさか自分たちが来た時が

その時に当たるとは。ツイてないな。確かに満月だったもんな。

まぁしょうがない。

どうしようかと考えていると、丁度漁から戻ってきたボートに乗ってたおっちゃんが、

何やら”飲むか?”みたいなことを聞いてくる。ん?って顔して立ってたら、着いてこい!

なんて言いながらすぐそこの家の中に僕らを連れ込み、こんなものを差し出してくれた。

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水。ではなく、恐らくウォッカの類。なんだったかは忘れたけど、ものすごく強い。

だがもらったものを飲まないわけにはいかないし、あまりにこのおっちゃんが

気さくで明るく面白い人だったので、ありがたく頂くことに。

メッチャ強いけど、美味しいよ!なんて顔して見せたら、おつまみにポテチもくれた(笑)

他にも家の前を通る人がいたらその人も誘って一緒に飲め飲めと。

笑顔が素敵なおっちゃんで、英語話せないからなんて言ってるかはよくわかんなかったけど

良い人だってことはすごくよく分かった。青の洞窟に行けなかったからこその出会いだと

思えば、かえって行けなくてよかったのかもしれない。

せっかくなのでと、ちょっと前に少し話をしたスペイン人男性とオランダ人女性の夫婦も

このおっちゃんのとこでこのお酒の犠牲になってもらうことに。

 

この夫婦とは青の洞窟のボートを探してる時に出会い、一緒にお茶でもしないかと言うことで

誘われていたんだよね。その時はボート探してたから断ったけど、結局行けなかったから合流

してカフェでお茶することに。

2人は既にリタイヤしていて、最後はアメリカで働いていたらしい。

その前にもいろんな国に住んでたことがあって、7か国ぐらい住んだことがあるって

言ってたかな?子供は生まない選択をしたので、今は二人で気ままに旅してるのだとか。

奥さんは語学が堪能で、かなりいろんな言語を話せるしい。すごっ。

日本語はさすがに無理みたいだけどね。

 

お互いの国の文化・歴史・宗教や、その他色々と話すことが出来て、

とても有意義な時間だった。ユダヤについてみたいな話題、嫁とは話せないしね(笑)

と同時に、自分の語学力のへぼさを再実感。うぅ、ちゃんと勉強しないと。

異なる文化を持つ人たちとコミュニケーションが取れるって、やっぱ面白いよ。

最低限英語と、それから一応大学で専攻していたイタリア語、それからスペイン語ぐらいは

ちゃんと使えるようにならないとな。ちょっと悔しい。

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青の洞窟と散歩以外には泳ぐかカフェで時間潰すしか選択肢のないメイス島。

青の洞窟は行けなかったけど、その分素敵な出会いに恵まれたショートトリップだった。

楽しかったな!だけどやっぱ洞窟も行きたいから、また今度きっと来よう!

その時はもっとギリシャの他の島も行ってみたい。きっと素敵な島がいっぱいあるはず。

カシュのシアター跡から見えるメイス島

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