5:50起床。朝食を食べに下の共有スペースに行くものの、6:30まで開かないとか。おいおい。
しょうがないのでドミのベッドに座って済ませ、準備して6:52出発。
雨は降っていない。風も吹いていない。だが、霧で前が見えにくい。
今日は霧攻めのようだ。早速どっちに行けばいいかわからなくなる(これは霧のせいではないが)
ライトを照らすと霧のおかげで若干乱反射する。それがまた趣があっていい感じ。
ライトをつけなくても歩けるは歩けるが、昨日の夕方ぐらいに降った雨で出来た
水たまりがあったりするので、つけた方がよさそうだ。カミーノにもトラップは存在する。
途中でいつものような砂利道に入る。だが完全な砂利道ではなく土も結構混じっているので、
ぬかるんでいてとても歩きづらい。せっかく乾いて綺麗になってきた靴もまた汚れてしまった。
雨が降っていないだけマシか。そして風がないのも。
昨日まであんなに強かった風が嘘のように思える程、今日は風が吹いていない。
風がないだけでこんなにも違うのか。やはり風の力は偉大だ。
10km程のところで一度休憩を入れたかったのに、たどり着いた街の中には入らない道で
結局休むことなくしばらく歩き続けることとなってしまった。
3時間ほど歩いたところにポツンとあった教会でようやく休憩。
この教会の後の道がわかりづらく、何人かもとの道へ戻る人も見かけたが、
僕らは自分たち(と地図アプリ)を信じて進み続ける。
その道が普通の一般道で、しかも何の案内もなかったからわかりづらかったんだよね。
それにこの霧もあったし、どこかでサインを見逃していた可能性もあったからね。
方角があっているのはなんとなくわかるので、そんなに大きく道を外れることはないんだけど、
それでもやはり案内がないと少し不安になる。結局合っていたのだけど。
最後の6kmは今日最初の道と同じく、一般道の横をひたすらまっすぐ歩く道だった。
だがまだまだ霧は晴れず。少し晴れてきたと思ったのに、また濃くなってしまった。
それでも足元は見えるし、30mぐらいなら見えるのでとにかく前へと進み続ける。
霧の中を切り裂きながら歩いてる感じがして楽しい。ちょっとした冒険みたいだ。
これで山道だったら初日の再現だったが、今回は緩やかに登るだけの道だった。
街の入り口に到着したころには霧も少し晴れてきた。
なんと珍しいことに、2日連続でお気に入りのスーパーを発見。
(ミニクロワッサンとマフィンを安く大量にゲット出来る。)
今日のアルベルゲはキッチンがあるはずなので、それだけでテンションが上がる。
今度こそ久しぶりの白米&肉だ!!
11:30にアルベルゲへ到着。既に12人ほど先客が待っていた。
次の街はここから更に10km先なので、恐らく多くの人がこの街に泊まるだろう。
12:00オープンのこのアルベルゲ、ちゃんとキッチンもあったし、なんとウェルカムドリンク
として紅茶を用意してくれるというホスピタリティ。なのに5ユーロ、素晴らしすぎる。
早速ベッドを確保しスーパーへ買い出しに。
当然肉も売ってたし、米もクロワッサンもコーラもなんでも安く売ってる。
嬉しすぎてついつい買いすぎてしまった。明日の荷物は重そうだ。
夜7時に近くの教会でギターコンサートがあった。
音色が素敵なのはもちろん、その場の雰囲気、それからこうやって同じ巡礼者(+地元の方々)で
一緒に何かを楽しめる空間がとても素敵だった。
アメリカにいた時も思った、宗教は正直よく理解できないけど、皆が毎週同じ時に同じ場所に集うという習慣が良いなと。
もちろん馴染めなかったら最悪なんだろうけど、一度輪の中に入ってしまえば本当に心地よかったからね。
仲間との交流が絶えず持てるという意味で、ミサという集会は良いなと思う。
ん、町内会の集会も同じだろうって?
うん、多分そうなのかな。
~本日の行程~
日時:2015年9月18日
区間:Fromista – Carrion de los Condes
距離:約20.9km
時間:約4時間40分 (6:52 – 11:30)
天候:霧
気温:10~18度ぐらい
アルベルゲ:Albergue Santa Maria (5ユーロ)