5:50起床。電気をつけるかつけないかで小競り合いをする欧米人男性の2人。
寝たい人がいるなら電気は消しておくべきだに一票。自分のライトを使えば良いだけの話。
6:54出発。あれ、そこまで寒くない?
今日は久しぶりにきれいな朝日を見ることが出来た。
東から西へ歩く旅なので、常に後ろに朝日が昇るのが残念だ。
この綺麗な朝日に向かって歩けたらどんなに楽しいだろうか。
太陽に後押しされて歩いていると思えばまぁいいか。朝焼けのオレンジ色が美しい。
最初の街まで約17km。10km地点ぐらいに移動販売っぽい車があった以外には何もなく、
休みもまとも取れずに歩き続ける。10:30にようやく最初の町へ到着。
ずっと何も見えなかったのに、いきなり下り坂の先に町が見えたのでびっくり。
いきなり3時間以上何もないところを歩き続けるのは精神的に辛いね。
ほとんどの巡礼者がこの町のカフェで一休みしていたようだ。リッチな人々はいいのぉ。
プアーな僕らは当然昨日スーパーで大量に買ったクロワッサンをそこら辺のベンチで食べる
だけだからね。美味しいからいいんだけどさ、やっぱカフェで一服もいいよなぁ。
昨日大量に買ってしまった食材が重く、とても歩きづらいし無駄に疲れる。
お米が1kg, 玉ねぎ×3(約750g)、オリーブオイル、イチゴジャム、などなど日々の自炊生活に
欠かせないものを詰め込んだ手提げ袋は、恐らく3~4kg程あっただろう。
正直節約のために荷物重くするのはアホだとわかっているのだが・・・仕方がない。
この巡礼は修業なのだ、そう、きっとそうなのだ。
次の町は23km地点にあり、ここまでの道も特に何もないただの田舎道で、
体力的にも、精神的にもなかなかきつかった。
体力的には昨日買った食料が今まで以上に重くのしかかるし、精神的には先の方に全く町が
見えず、どこまで歩けばいいかわからないのがしんどい。
今日は本当に修行だな。町に着いたらパンでも買ってお昼ご飯休憩しようと思ったのに、
見つかったのはアルベルゲとレストランのみ。
この時点でだいぶ疲れていて、とても眠かった。公園のベンチで5分ほど寝ようとするも、
スペインのどこに行っても大量に存在するハエに邪魔されまともに眠ることも出来ず。
そして何より、今日はここ数日間で久しぶりに快晴だったので陽射しが暑い。
半袖になって汗をかきながら歩くのも久しぶりだった。
ここ最近はウルトラライトダウン生活だったからね。スペインの9月、一体どうなってるんだ。
13:15頃目的地に到着。なんとこの町、アルベルゲに併設されたレストランと小さな店以外
何も存在しない。さびれた教会はあったみたいだけど。
巡礼中はこんな町も珍しくはないけど、泊まる場所がこんなところだったのは初めてだ。
キッチンはないが、何とかその店にサンドイッチを作れるだけの食材は売っていたので一安心。
が、トマトもきゅうりもあまりおいしくなく、生ハムも量少ないくせに高くて残念だった。
でもレストランで食べたら一人10ユーロするからね。サンドイッチ作れば一人3ユーロしない
ぐらいだから、もうそこは割り切るしかない。貧乏人な自分が悪いのだ。
くそー!今に見てろ!!
距離が長いのはもちろん、歩いているときに特に珍しいものも景色もなく、ただ単調な道を
ずっと歩くだけの行程だと精神的に結構疲れるらしく、今日は久しぶりに大分しんどかった。
長い距離を歩くことには慣れてきたと思ってたんだけどね。やっぱ25kmを超えると少し
しんどくなってくるらしい。
それでも最初の数日と比べたら全然足も痛くないし、疲労感もマシなんだけどね。
つまり少しは身体的に成長したということなのだろう。もしくはただ慣れただけなのか。
人間の体ってすごい。このまま五体満足で巡礼を終えたいものだ。あと半分!
~本日の行程~
日時:2015年9月19日
区間:Carrion de los Condes – Terradillos de Los Templarios
距離:約26.6km
時間:約6時間20分 (6:54 – 13:15)
天候:快晴(雲も風も無し!!)
気温:8~22度ぐらい
アルベルゲ:J. de Molay (8ユーロ)